情報共有でスピーディーに問題を解決し、
社会貢献につなげたい
水・環境分野における総合エンジニアリング企業として2008年に設立。国内外の上下水道、リサイクルプラントの機械設備、電気設備等の設計・建設、運転・維持管理を行っており、人々の生活に欠かせない社会インフラを支えている。Google Workspace ( 当時は G Suite )の導入は2012年。当初は Gmail の利用が中心であり、Google ドキュメント や Google スプレッドシート を利用できる環境は揃っていたものの、まだまだ活用できている人は少ない状況であった。Google 式 10X リモートコミュニティ*の存在を知ったのは、約1年前。ちょうど Googe Meet を全社で本格的に使い始めたタイミングというのもあり、社内で学んだら面白いのではないかと興味を持った。まずは、週1回、終業後の講座に参加したい人をセンター所属の60名のなかから募り、約3分の1にあたる19名での受講がスタートした。はじめは自分にできるのかと少し迷いながら参加した人も、スタートから半年が経った現在では楽しみながら学んでいることが伝わり、一歩踏み出してみてよかったと感じている。
コストエンジニアリングセンター
調達部
神山 渉 様
* 「 Google 式 10X リモートコミュニティ」 は 「 Google 式 10X スキルアップセミナー」に名称が変更となりました。
〒101-0041
東京都千代田区神田須田町一丁目25番地
JR神田万世橋ビル
TEL.03-6853-7300
導入の効果
Google Chat で、 社内のコミュニケーションが活発に
コミュニティに参加するメンバーで、グループでの会話ができる「スペース」を作成しました。ウェビナーに参加した翌日には「実はここわからなかったんだよね」 「ここで質問したらわかる人が回答するよ」といった会話が自然にでていました。コロナ禍もあり全員が出社できる状況になくても、グループが違うメンバー同士でも気軽にコミュニケーションができる。講座で学んだスキルだけでなく、コミュニケーションスキルも上がってきたなと感じています。
▲ Chat の「スペース」を知恵袋のように活用している。わいわいがやがやとした
やりとりはまさに10Xミーティングといえる。
おすすめの活用法
1
Google フォーム と スプレッドシート の
組み合わせでスピーディーな問題解決を実現
部材・機器等の調達に時間がかかったり、現場に入れる人に制約があったりと、コロナ禍での部品不足や人手不足は実に深刻な状況です。当社の主要サプライヤーは110社ほどあるのですが、刻々と変化する各社の状況を一社ずつ把握するのには相当の手間と時間がかかってしまうことに悩んでいました。
社内の IT部門に相談したところ、取引先とのやり取り用のアプリケーションシステムを新規で購入するより、まずは Google フォーム でやってみようということになりました。そこで IT部門の協力も得て、 Google Apps Script* ( GAS )を利用して 取引先一覧のスプレッドシートと フォーム を連携し、 スプレッドシート から フォーム を送信できるようにしました。以降、「今、どんな状況にあるのか」を定期的に簡単に確認することができるようになり、早期の問題解決に繋がりました。地震などの災害発生時にもここから該当地域を選んですぐに安否確認を行うことができますし、便利さを実感しています。アプリケーションを活用し、まずはできることからやってみることで問題解決を実現できました。
* Google が提供するプログラミング言語。 Google が提供するアプリケーションを連携することで、業務の効率化や自動化を実現できる。
▲スプレッドシート から フォーム を送りたいエリア、案件を選択し一斉に送信することができる。
おすすめの活用法
2
スプレッドシート で情報共有し、業務を効率化する
部材・機器等の不足が深刻だという話をしましたが、製品の納期がどうなっているのかということは、仕事に関わる各部門の人が知りたい情報です。以前はこの情報を月1回の報告で発信していましたが、リアルタイムで確認できるように、
スプレッドシート にしてみんなが閲覧できるようにしました。この方法での情報共有を始めて1年ほどですが、今ではもうこれがない状況が考えられないほど便利さを実感しています。
使い慣れた Microsoft Excel を利用しているという場面はまだまだあるのですが、情報共有のツールとして スプレッドシート の活用が広がっています。共有したいものやどんどん更新されるものについては スプレッドシート、ということが当たり前になりつつあります。
▲製品納期情報を スプレッドシート で共有。納期の確認や、各社からのレポートもリンクを張り閲覧できるようにしている。
おすすめの活用法
3
必要な情報を Google サイトに集約。
欲しい情報をすぐに探せる
仕事上必要な取引先の情報を集約した、社内向けの Google サイト を運用をしています。この サイト 内で、全国1500社以上ある取引先の情報をマッピングした地図も見られるようにしました。最寄りの取引先情報の検索も簡単にできます。災害時にはその地域内の取引先を地図上で確認して、すばやい安否確認につながることも期待しています。今後は、この サイト のなかに仕事上必要な情報をすべて集約して、ここにくればなんでもわかるという場所にしたいですね。
▲取引先情報をマッピング。クリックすると、URLや連絡先、担当者のメールアドレス、建設業の資格等の情報も確認できる ※イメージ画像です。
▲各部署の情報を集約し、社内限定公開の Google サイトを作成。仕事上必要な情報をすべてここに集約。
導入を検討されている方へ
わからないことを学びに行くのではなく、学ぶことで新しい視点を手に入れたい
G-COS の動画を見たり、ウェビナーに参加したりして、自分の知らなかったことはまだまだたくさんあるんだな、と気づかされました。普段のパソコンの操作でも使い慣れている部分については自分でなんとかできると思っていましたが、講座に参加するたびに、そんなこともできるのか!という驚きや発見があります。
知らなかったことを学ぶことで、新しい視点が得られます。発想が刺激され、今まだ思いついていないことも学ぶことで思いつくかもとわくわくしています。
台風や地震、水害など災害が多い時代ですが、ネットワークでの情報共有を活用することで、インフラを支える企業として、取引先様やお客様との情報共有をできるだけ素早く行い、早期の問題解決につなげたいと考えています。
一つの部署でできることは限られていますが、こういうやりかたもあるという情報を企業全体で共有することで、新しい発想を生み出していきたい。そして、よりよい社会貢献を実現したいと思っています。
※掲載内容は取材当時(2022年1月)のものです。
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※「 Google 式 10X リモートコミュニティ」 は 「 Google 式 10X スキルアップセミナー」に名称が変更となりました。