最新の技術に触れることで、障がい者も自尊心をもって仕事に取り組める事業所に
就労継続支援A型事業所および大阪市から指定を受けている福祉事業所。「サポートされる側からサポートする側へ」を掲げ、障がい者のビジネスとライフをデザインし続けて、2020年に創立6年目を迎えた。
現在スタッフ(利用者)16名、職員7名計23名が在籍しており、動画制作、通販事業、雑貨制作、コピーライティング、リスティング広告、イラスト制作など、利用者の特性や個性に合わせて業務に取り組める環境を整えている。「一般的に「障がい者」と言うと、「サポートが必要な人」というイメージであるかもしれませんが、この事業所ではそのような概念を覆したかったのです」と語る。ICT、最先端の技術に触れることで、障がいを抱えていても自尊心をもって仕事に取り組むことができるという。創造的な事業に携わることで、関わる人の笑顔を一つでも多く作っていくというのが社の目標である。
〒542-0081 大阪府大阪市南船場2−6−10 ツチノビル2階201号
TEL:06-4705-8358
代表取締役
矢根 克浩 様
導入の効果
テレワークでの人海戦術も、Google スプレッドシート で円滑に進められた
スタッフや職員のコミュニケーションを円滑にするため、デジタルツールの導入を検討していた時に、Google Workspace (旧 G Suite )とG-COSを知り、2019年6月に導入しました。この業界は今でも「紙・手書き・押印」という非効率を生む習慣が根強いのですが、これらを減らし生産性を高めたいという思いもありました。
G-COSは職員3名が受講し、様々な業務で活用しています。社内向けポータルサイトが Google サイト (以下、サイト )で立ち上がり、そこから有休の手続きができたり、稟議書を回せるようになっていたりした時は私も驚きました。
現在、動画制作のプロジェクトでは週に50~100本の動画をスタッフに制作していただいています。これらの担当スタッフや工程、進捗状況などを Google スプレッドシート (以下、スプレッドシート )で一括管理しています。デジタルツールが活用できたからこそ円滑に実現できた人海戦術で、Google Workspace を導入していて良かったと思います。特にコロナウイルス感染拡大の影響でテレワークが増えてからは、進捗が一目でわかる形で共有できる スプレッドシート のおかげでスムーズにプロジェクトを進めることができました。
周囲への波及
Google スライド でアイデア出し、楽しさを体感
G-COSを受講していた職員による情報交換の場「わいわいがやがや会議」を月1
回のペースで30分程度開いていましたが、それとは別にG-COSを受けていないスタッフ1人を交えて4人で Google スライド (以下、スライド )を使いアイデア出しをする場が設けられました。それぞれPCを持ち寄り、話し合いながらアイデアを書き込み、共同編集するのがとても新鮮で楽しかったようです。この体験をきっかけに、周囲のスタッフにも Google のアプリ活用が広がっていきました。
動画アプリに関するアイデアを出し合うために作成した スライド 。
G-COSを始める 前と後の変化
Before
とにかく書類は紙で作成、提出。印刷や配布、記入された書類の確認や集計、書類の管理…。これらの作業に1日1時間費やしていた。
After
集計の必要な書類は Google フォーム で作成
書類は スプレッドシート で作成、管理
社内の予定は全て Google カレンダー で管理
社内サイトで活用している フォーム の例。
この他「有給休暇届」「欠勤届」等も フォーム で提出できるように。
大幅な時間短縮!
書類の保管場所が不要に!
「G-COS を通じて課題解決能力がつく」は本当でした
G-COS は私も含め3名で受講しました。それぞれ空いた時間にマイペースで受講していましたが、お互いに進捗状況や使い方について情報交換しながら進めることができました。
受講前から スプレッドシート や Google ドキュメント は使っていましたが限定的でした。G-COS を受けて初めて知った機能も多く、提出書類を フォーム に書き換える作業では、一緒に受講していた仲間に「足りないところはないかな?」と相談したことも。業務の中でアプリを使いながら共有しながら、活用法を拡げていくことができました。
社内サイトの立ち上げも、G-COS 受講の中で思いつき、それを形にしました。社内向けのお知らせは サイト を活用するといいですよ、と紹介されていたので。
生活支援員 中井 サキ 様
G-COS を始める前、「問題解決能力がつく」と聞いたのですが、正直半信半疑でした。この講座を通して、アプリを使いこなすことで効率化できることが多くあると知り、課題を見つけてそれを解決するにはどうすればいいか、自分で考えたり、周囲に相談したり、いただいた意見を取り入れたりすることができるようになりました。
受講を終えて少し時間が経ちましたが、新しい機能やアプリについてもまた学ぶ機会があればいいなと思います。
立ち上げた社内サイトのトップ画面。社の理念が掲げられている。
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